その昔、人気のあった日本語放送局にドイツ海外放送(ドイチェベレ)がありました。
今はなき、西ドイツからの日本語放送で毎夜8時15分から開始。
開始前のベートーベンのフィディリオのインターバルシグナルが、非常に印象的でした。
当時の私はたぶん結構熱心に聴いていて、受信報告書を頻繁に送っていたようです。
「ようです。」と言うのは、放送内容については何も覚えていないのですが、当時ドイチェベレから送ってもらったペナントやカレンダーが手元に残っているからです。
当時のBCLにとって、ペナントと言うのは一種の勲章で、誰でももらえるものではなかったのです。
たぶん受信報告書の送付回数や、その内容の充実度、あるいは担当者の機嫌などによって運が良いともらえる、というようなものだった気がします。
手元にあるペナントも確か、一週間だか二週間だかの受信状況をまとめて、送ったときにもらったような記憶があります。
今から40年以上前のことなのではっきりとはしませんが、たぶんペナントを狙いにいってもらったので非常に嬉しかった想い出があります。
その後、カレンダーも数回送ってもらい、当時両親などは「何故うちの息子に西ドイツからカレンダーが送られてくるのか?」相当不思議に思っていたようです。
そんなドイチェベレも今は日本人の我々には、すっかり馴染みのない放送局になってしまい、ホームページを見てみても、どうやらヨーロッパ内とアフリカに向けてのみが、ラジオ放送として残っているだけのようです。