BCLの全盛時代と言えばやはり1970年代でしょう。この本はBCL黄金時代のSONYと松下を中心とした2007年発行のBCLラジオの写真集と言った本です。

BCLラジオカタログ(三才ムック VOL. 150)

BCLラジオカタログ(三才ムック VOL. 150)

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SONYが20機種、松下18機種、東芝5機種、三菱3機種、三洋2機種、三菱2機種、AIWAとTRIOが各1機種の合計52機種

なぜか最後のTRIOの1機種だけは通信機型受信機ですが、その他はすべてBCLラジオ。私自身もまさにこの時代にBCLにはまっていたので、この本にはこの時代のすべてのBCLラジオが掲載されていると言って良いかと思います。

ただ、厳密にBCLラジオと通信機型受信機がどう違うかと言うと、はっきりとした定義があるわけでなくて、高さよりも奥行きがある、とかロッドアンテナが付いているかどうか、とか初心者にもわかりやすいかどうか、などかなりアバウトな定義だったりします。それぞれ例外も結構ありましたし。

なので結局は、メーカーによっての区分でSONY、松下、東芝、三洋、三菱、日立が出していたのがラジオで、八重洲無線、TRIO、日本無線、ドレーク、ICOMが出していたのが通信機型受信機と言った方が国内的には現実的だったりしました。

私の大好きなSONYで言えば1972年発売のシンプルなスカイセンサー5500、1977年発売の皆んなの憧れICF-6800、1991年発売の初見では何をどうするのかよくわからないICF-SW77まで、わずか20年弱の間にものすごい進化を遂げたものです。

同時期の松下では、1973年発売の初ジャイロアンテナのクーガNo.7、衝撃のデジタル表示1977年発売のプロシード2800、もはやラジオと言うには無理がある1979年発売のプロシード4800と、こちらも若干SONYの後追いながら素晴らしいラジオを世に送り出しました。

この他にも第3の勢力の東芝トライエックスシリーズや、当時でも現物を見たことはなかった三菱ジーガム、日立サージラムなど、懐かしさいっぱいです。

とここで気が付きました。そう言えば三洋のパルサー8700が載ってないことに。(Amazonを見てみると何と中古で販売しています。Amazonすごい!)

簡単な説明文とスペックが書かれているだけで、とにかくできるだけ多くの機種をカラー写真と共にお届けしましたという懐かしの写真集です。

当時のことを知らない方々にはもしかしたら意味不明な本かもしれませんが、kindleでは出していない大型本なので、のんびり眺めながら小中学生の頃に思いを馳せるのも良いのではないでしょうか。