先日の記事で5本のエアバンド受信用ハンディーアンテナの購入検討をしましたが、結局その中の2本を購入したので、ALINCO DJ-X8付属アンテナと合わせて3本の比較をしてみました

購入したのは

  1. ダイヤモンド SRH789

2. CQオーム AIR51X

の2本。固定長アンテナと伸縮式アンテナの2本を買ってみました。

それぞれのサイズと見た目の印象は?

SRH789 長さ:19.5~80.5cm 重さ:29g

見た目はラジオに付いているロッドアンテナそのものですがスマートな姿で伸縮もスムーズにできます。最小にすると付属アンテナよりも短くなり携帯にも邪魔にならないです。

受信時は聴きたい周波数によってアンテナの長さを変えてやります。長さについてはアンテナに周波数帯ごとの長さがシールで貼ってあります(ちょっと見づらいですが)。VHF帯のエアバンドだと60cm弱、ロッドアンテナの根元から2段目まで出す長さで丁度よいようです。

また根元部分に折り曲げ機構が付いており最大90度まで折り曲げることができますが、これは使用状況によては便利だと思いますが、割とすぐ曲がってしまうので家で使うような状況ではあまり必要のない機構でしょうか。

AIR51X 長さ:51cm 重さ:31g

51cmとハンディーアンテナとしては長めですが、エレメントが非常に細いので思ったよりも目立たない印象です。真ん中あたりに短縮コンデンサ―(?)が挟まれていますが不自然さはなく全体的に非常にバランスのとれたカッコいいアンテナです。

ただ固定長でDJ-X8と合わせると60cmになるので、野外で使用している時にカバンなどにサッとしまう、というのはちょっと難しいかもしれません。

参考)付属アンテナ 長さ:23.5cm 重さ:25g

肝心の受信性能は?

私の受信目的は、エアバンドそれも飛行中の航空機と所沢にある航空交通管制部のVHF帯での交信(エンルート交信)がメインなのですが、この交信を目的とした受信性能の比較が難しいのでとりあえず、以下の2点で比較してみました。

受信印象による比較

全く客観性のないしばらく受信してみての印象で比べてみました。印象ですのでデータは全くないのですが、それぞれを30分程度聴いてみての印象では。

SRH789 > AIR51X > 付属アンテナ

でした。私の予想ではAIR51Xがダントツなのかと思っていたのですが、意外にもSRH789の方が若干ですが感度が高いように感じました。

また付属アンテナも、それ程極端に感度が落ちることはありませんでした。

データによる比較

データと言ってもエンルート受信の場合、受信できるのは航空機側の電波なのでその時の飛行位置やタイミングによって電波の強さが異なり、また交信の時間も短時間のため同じ周波数での比較が非常に困難です。

そこで簡易的にメモリーに10局程度のセクター別の周波数を入力してスキャンをし続けて、5分間に何回スキャンがストップするか(受信できたか)を、3本のアンテナを切り替えて、連続で各アンテナ3回ずつ繰り返してみました。

その結果の平均は、AIR51X:26.3回 > SRH789:24.0回 > 付属アンテナ:20.0回

と言うことで、AIR51Xがわずかながら1番の成績となりました。

総合結果

受信印象による比較とデータによる比較で、順位は逆になりましたが合わせて見るとAIR51XとSRH789でそれ程大きな差はないという結果でした。

又、この2本は付属アンテナと比べると明らかに能力は上になりますが、付属アンテナでも結構戦力になるという印象でした。