先日、三才ブックスの「決定版!BCLバイブル」のブックレビューをしましたが、今度は同じ三才ブックスの「ラジオ受信バイブル2018」です。
kindle 読み放題で購入
「決定版!BCLバイブル」は、紙の本を購入しましたが、「ラジオ受信バイブル2018」は、Kindle版の[読み放題]で購入(購入と言うのかな?)しました。
実は、三才ブックスの本は、Kindle版の[読み放題]で大量に読むことができて、「えっ、これもイイの?」というぐらい読めます。([読み放題]を利用するためには、kindle unlimitedに入会して、月額980円が必要です。)
私は、kindle専用端末のkindle PaperwhiteとiPadの両方を持っているのですが、iPadを使うと紙の現物と同じフルカラーで読めますので、ちょっと重いですが、かさばらないので非常にグッド。
国内法送受信に特化した本
で、この「ラジオ受信バイブル2018」ですが、「決定版!BCLバイブル」が海外放送受信に特化していたのに対し、こちらは国内放送受信に特化しています。
特に今回の本では、FM(補完)放送にかなりのページを割いていて、非常に勉強になりました。
FM補完放送と言うのは、ご存知とは思いますが、国内のAM放送を、新たに開放された90~95MHz帯を使って音質クリアのステレオ放送で送信する仕組みです。
AM放送を良い音でステレオで、と言うのは今や radikoで実現できるわけですが、我々ラジオ好きとしてはFM帯でAM放送を聴けるというのは、かなり画期的でもっと早くやって欲しかったという思いです。
ただ、そうなるとAM放送は、いらないんじゃないの?という疑問もでてくるわけで。今後どうなるんでしょう。
ノイズ対策特集
結構、熟読しているのがこの特集。初出は2009年になっていますから10年近く前の記事になるようですが、現実にできるノイズ対策のまとめとして、今でも参考になる記事です。
使われている製品は、もう入手できないものが多いですが、基本的なノイズ除去の考え方が上手にまとめられていて、私も今この記事を参考に自分の受信環境を見直しているところです。
男気ラジオとは、何か?
今回、この本で知った新たなジャンル「男気ラジオ」。何かと思えばマキタや日立工機と言った工具メーカーが、工事現場用に作ったラジオのことです。
写真を見ると、いくら工事現場とは言えこんなごっついの邪魔なんじゃないの?と思うほど、ごつい見た目のラジオが並んでいます。正直あまり興味はありませんが、このせまいラジオの世界でも知らない分野があるんだなぁ、と感心しました。
まとめ
三才ブックスさんは、昔からそのニッチでマニアックでチャレンジングなテーマを扱う出版社として、大好きな会社です。
昔は、八丁堀3丁目にあり、その後神田須田町2丁目に移転した会社ですが、何故か私自身もそのいづれの場所ともすぐ近くに勤務していたこともあり、勝手にシンパシーを感じていたりもします。
この「ラジオ受信バイブル2018」も国内ラジオ放送受信という今となってはかなりニッチなターゲットの本ですが、今やこんなテーマで書店に並ぶ本を作っているのは、この出版社だけなので、何とか末永く続いていって欲しい、そんな企画の本です。