2年ほど前にAORのエアバンド受信機が出るかもという記事を書きました。
でも、それ以来どうなったんだろう? まぁやっぱりあんなニッチな受信機出ないんだろうな、と思っていたら今年のハムフェアでもう少し現実味のある形で登場したようです。
youtubeでも、AORのオフィシャルチャンネルで紹介動画が公開されています。
youtubeの出だしの言葉が「お待たせしました。(中略)AR7400の全貌がいよいよ明らかになります。」ですから、こりゃホントに期待しちゃいます。
前回の紹介記事に記載した機能は以下の通り
- 同社のAR-DV1と同等の筐体を使用したもので、VHF/UHF帯エアーバンドの受信に特化し、1台でVHF/UHF合計4波のエアーバンドが同時受信できる。
- 受信周波数範囲:VHF帯 108~137MHz(AM)、UHF帯 225~400MHz(AM)、WFM 76~108MHz
- AMモードのIF帯域幅:6kHz(5.5kHz)
- エアーバンド VHF/UHF 4波同時受信。4波の組み合わせは自由。例えばVHF4波の同時受信も可能
- 超高速1秒スキャン/サーチ。例えば108~137MHzの範囲のスキャンに要する時間は約1秒(全チャンネルで信号が出ていなかった場合)
これに加えて今回の動画で説明されていたのが
- 画面はカラーLCDの採用で、個別色で受信中電波を表示、受信状態・非受信状態で別色表示。(2年前の写真では、イエローバックの液晶でしたが、2色表示になる模様)
- SDRアーキテクチャーで、4VFOを搭載。(まぁ、今どきだからSDRですよね)
- VHF帯(117MHz 〜 158.4MHz)、UHF帯(225MHz 〜 425MHz)を10バンドに分け、内2バンドから4波を同時受信。(前回あったFM帯の表示がないのと、VHFの下限周波数が変更になってるのと、上限周波数が写真では137MHzになってる)
- メモリーは、50Ch ☓ 20Bank。(計1000Ch)
- シングルモード(1波受信モード)とマルチモード(4波同時受信モード)の切り替え可能。
- 4つのVFO毎にそれぞれの外部出力スピーカー用の端子がある!(4つのスピーカーを接続して、どう使うんだろう?)
その他、動画を見て気づいたのは
- 4波同時受信時に複数波を受信すると音声はかぶって出力される。(動画では聞き分けには訓練が必要だとおっしゃってました)
- 2年前のテンキーボタンの8と9にあったALARMとSLEEPはなくなっている。(まぁ、これで起きる人はいないね)
- 2年前の写真からの変更点は、カラー液晶とALARM、SLEEP以外はなし。
という所でしょうか。
しかし、これ見れば見るほど趣味用というより、空港の管制塔などでのバックアップモニター用とか非常時用受信機とか業務用受信機という色が濃いですね。
全国の管制塔に導入されたりするんでしょうか。あるいはAR3000のように航空機のコックピットに搭載されるとか。なんかそこを見据えて作っているように思えます。特に4波同時受信した音声を別々のスピーカーで出力させる、とか一般人にはほぼ意味不明ですから。
あと気になるのは販売価格ですね。2年前の記事では8〜9万円くらいだったらイイなと書きましたが、まぁ無理でしょうね。
せめて10万円台には収まって欲しい。ていうかホントに一般向けに販売されるんだろうか?
販売されるとしても、こんな使用用途の狭い受信機に10数万円を出す価値はあるのだろうか。これを買うくらいならICOMかYAESUのHFオールモードアマチュア無線機買えるし。
でもAORのAR8600は手に入らなくなっちゃったし、出たらエイヤッと買っちゃいそうで怖い。
今から悩む。