CQオームさんによると、ALINCOの長波~短波帯をオールモードでカバーするデスクトップタイプのレシーバーDX-R8が6月で生産終了とのこと。
ALINCOのホームページにアナウンスはまだありませんが、販売店さんの発表ですので間違いないのでしょう。
この受信機は、現在国内メーカー唯一のデスクトップタイプ短波帯受信機として存在していたのですが、これでついに国内メーカーの短波用デスクトップ受信機の長い歴史が終了と言って良いようです。
短波が受信できるデスクトップ受信機であれば、AORやICOMの広帯域のものがありますが、短波メインの受信機はもうありません。
かつての八重洲や日本無線の重量級短波受信機に憧れて育った者としては、とても寂しいです。
世界的に見ても受信機らしい受信機と言えば、現在残っているのは、超重量級の業務用受信機Ten-TecのR340か手作り感溢れるPalstarのR30くらいしか残っていません。
どちらもちょっと前までApexRadioで販売していたのですが、もう今は売っていません。
となると、もう国内で購入できる短波用デスクトップ受信機はない、という悲しい状況となってしまいました。
ALINCOのDJ-R8は、短波専用受信機と言っても元はアマチュア無線機DX-SR9から送信機能をはずしたものなので、純然たる短波専用受信機とは言い難く、正直言って私にはそれ程魅力的な受信機とは映りませんでしたが、それでも貴重な存在でした。
これからは本格的な短波受信のためには、つまみもボタンも無いPerseusのようなSDR受信機しか選択肢はないようです。