広帯域のハンディー機を買い直したりしたので、ちょっと初心に戻って航空無線のムックでも買ってみようかと思い、アマゾンで確認すると毎年発行されているのはどうやらお馴染みの以下の二冊。
一つはイカロス出版の「航空無線無線ハンドブック2023」(1900円)、もう一冊は三才ブックスの「航空無線のすべて2023」(1760円)。
三才ブックスの方は、2022年版が既にKindle Unlimitedの対象になっているので無料で購読可能ですが、イカロス出版の方はKindle対応になっていないので紙媒体のみ。
久しぶりなので、2冊共に紙媒体で買ってみました。
イカロス出版 ”航空無線ハンドブック2023”
(以降、イカロス本)
大きさB5判サイズ(182×257)で全112ページ。付録の”エアバンドデータブック”がB6判で全128ページ。
こちらは全112ページの内、前半32ページのカラーページで空港別の管制交信例とお薦め受信機、アンテナを紹介してあります。その後、軍用機やレシーバーについての一通りの記事ですね。
内容的には、全体的にほんとにこれから航空無線を聴いてみたい人向けのあっさりしたものです。よく言えばカラーページを使って分かりやすく、わるく言えばちょっと薄いかなぁ、という感じです。
ただ前半のカラーページで取り上げられている空港が、羽田、厚木、静岡、茨城と個人的には非常に馴染みのある空港が取り上げられていたので、この部分だけでも充分に楽しめました。
また付属のデータブックが空港へ行ってエアーバンドを聴く人にとっては使い勝手が良さそうで、特に国内主要空港の平面図と併せた周波数表は現場で役に立つかもしれません。(だいぶ文字が小さいですけど)
三才ブックス ”航空無線のすべて2023”
(以降、三才本)
大きさA5判サイズ(148×210)の三才ブックスのムックによくあるサイズで全178ページ。付録の”エアバンドデータブック”がB6判で全210ページです。
こちらはカラーページは前半の50ページで主にハンディー機、ハンディーアンテナの比較に使われています。またその後も30ページにわたってモービル機の紹介され、さらに民間機、軍用機についての一からの解説がびっしり書かれています。
ある程度エアーバンド受信を経験している人にとっては非常に読みがいのある構成になっていますが、逆に全くの初心者には字がいっぱいで、ちょっと引いてしまうかも。もちろんそんなに難しいことが書かれているわけではありませんが、情報量は非常に多いです。
付属のデータブックは完全に”周波数帳”で空港の平面図はない代わりに、カンパニーラジオ、地上業務波、航空イベント波とイカロス本にはない情報が満載されています。ここら辺も初心者向きと言うより中級者以上向きという感じがします。
結 論
同じような2冊なのかなと思いきや
超初心者向きの”航空無線ハンドブック2023”(イカロス出版)
ある程度エアーバンド受信経験者向きの”航空無線のすべて2023”(三才ブックス)
と割とはっきりと分かれている2冊でした。
また付属のデータブックも2冊で性格が結構はっきり分かれていて
イカロス本は、空港での管制受信に役立つもので、三才本は、航空関連の周波数は全部載ってる周波数辞書といった性格です。
この手の本を買ったことがない人は、2冊とも買ってみてもよいかもしれません。