再びBCLを再開したタイミングで”BCLマニュアル”が刊行されたので、アマゾンで買ってみました。
”BCLマニュアル”と言えば1976年に初めて発行され、その後1978年、1980年、2019年に刊行され今回の2022年版が5代目になるかと思います。
私自身は、1976年、1980年そして今回の2022年と3冊購入し、手元には1980年版と2022年版の2冊が残っています。
今回の表紙には、1980年版の表紙の載っていた男の子の写真が使われていて、表紙を見る限り懐かしさ満載です。
前回の2019年の令和版は書店でチラッと見ただけで購入していないので、今回の2022年版とどこが違うのか比較はできないのですが、このあたらしい”BCLマニュアル”はかなり本気で作成されていると感じました。
いわゆる懐古趣味的なつくりではなく、完全に今現在のBCLのための構成になってます。
逆に言うと、昔の”BCLマニュアル”を懐かしみたかったという方にはガッカリな内容かもしれません。
章立ては、手元にある1980年版と比較するとほぼ同じような構成になっており、そこに昔のライター達の寄稿やBCL関連機器の自作記事が追加されています。
内容は、とにかくすべて今現在の状況に合わせて、アップデートされています。山田耕嗣さんのオリジナル記事なども掲載されているのですが、それも今に合わせて編集しなおされています。
個人的には、昔の受信機やラジオを今現在の目で見てのレビューなども読んでみたかった気はしますが、とにかく編集方針として、「今役立つもの」ということで作られているようです。
第3章「日本語放送のすべて」での各日本語放送局の現状、第5章「公益・業務無線局とアマチュア無線局」での公益無線局や業務無線局の現状、第6章「最新・受信設備のすべて」における最新アンテナ事情についての記事などは、知らないことも多く読み応えありです。
1980年版と比較しても遜色ない情報量と密度だと思います。ただ1980年版に載っていたようなメーカーや店舗の広告が少ないのはちょっと寂しいですね。
300ページ程の量で2860円なので決して安い本ではありませんが、現役のBCLの方には読みがいのあるお薦めできる本に仕上がっていると感じました。
まだまだ全部読み切れていはいないので、これからじっくり読んでいきます。