ICOM IC-R75は、受信性能はAR7030に負けない性能をもっており、特にツイン・パスバンドチューニングを使った混信除去機能は、素晴らしいものがあります。

ツイン・パスバンド機能は、中間周波数の幅を上側と下側のそれぞれの側から狭くすることができるもので、慣れると感覚的にもわかりやすく非常に使える機能です。

その他、オプションで入れているDSPによるノイズリダクション機能も、うまく使うとノイズ軽減に役立ちますし、プリアンプ機能も内蔵されていたりで、結構盛りだくさんな受信機です。

ただ、この受信機の唯一最大の難点は、内蔵スピーカーで音がこもり気味に聞こえる点です

かなり強力に聞こえている日本語放送でもアナウンサーの声質(特に男性アナウンサー)によっては、よく聞かないと何を言っているのかわからないことが多々あり、そこが今までIC-R75を使わず、AR7030を使っていた最大の理由でした。

それでも、外部スピーカーやヘッドホンを使えば、だいぶ違うのですが本体自体にトーンコントロールがないので、こもり気味という特徴は基本的に変わりません。

今までも外部のオーディオフィルターの購入或いは自作も検討したのですが、値段が高かったり、製作が難しそうだったりでそのままになっていました。

そこでふと、ギター用に持っているマルチエフェクターを使ったらどうなるだろう、と思いやってみると中々面白い感じで遊べそうです。

まだ、最適な組み合わせを選びきれてはいないのですが、結構ダイナミックに音質を変化させることができますし、ノイズフィルターとしても機能します。

受信機からの音声入力を、4バンドイコライザーに入れ、ギターアンプのジャズクリーンに入力してヘッドホンのSONY CD900STにつないでやると、これだけでもこもり気味の音がだいぶ聴きやすくなります。

使えるエフェクター自体は、イコライザー系のみかなと思いますが、アンプの種類を変えてやるだけでも音が変わります。

ギターエフェクターをお持ちの方には、おススメです。