入手当初は、「今ひとつかなぁ〜」と感じていたPL-680ですが操作に慣れていく内に、だんだんと「悪くないんじゃないの」と思うようになり、最近ではすっかりサブ受信機として常用するようになってきました。

未だ、外に持ち出して使ってみてはいませんが、そのうち丹沢の山にでも持って行ってみたいとも思います。

購入当初気になっていた点としては、

  1. 帯域幅がワイドとナローで周波数のズレが生じる。
  2. スピーカーからの音質が今ひとつ。
  3. 日本語マニュアルがないので、操作がわからない所がある。(特にメモリー関連)
  4. AC/DCアダプターの信頼性に不安がある。
  5. 感度、選択性能は、どうなんだろう?

などがあったのですが

  1. 裏コマンドで解消
  2. 音質調整を[BASS]側にしてやると、それ程悪くはない。(要は慣れた。)
  3. ネット上のPL-660の日本語マニュアルでほぼ事足りた。
  4. 単三電池の持ちが悪くないので、電池使用で十分通常利用可能

とほぼ当初の不満は解消されてきました。ちなみに中華製の電源アダプターはやはり不安があるので、使っていません。(たぶん大丈夫だとは思うのですが)

あとは、肝心の受信機としての性能なのですが、AR7030と比べてもしょうがないので、手持ちのDEGEN DE1103と比較してみました。

DE1103は、最新のDSP仕様のものではなく一世代前のPLL仕様のものですが、たぶん感度に関しては変わらないかなと思いますので、とりあえず比較してみます。

対象にしたのは、昨日の夜8時からの各日本語放送で、アンテナはApexRadioの303WA2を、同じくApexRadioの変換アダプター35BNC-2を使って各ラジオのアンテナ入力端子に接続しています。

周波数(kHz) Degen DE1103 TECSUN PL-680
ベトナムの声 12020 35333 45444
9840 34333 34333
台湾国際放送 9735 44433 45444
中国国際放送 7260 43443 43433
7325 44444 44444
KBS 1170 24332 23342
1044 25222 25222

結論から言うと、殆ど変わりはなく感じました。感度に関しては若干PL-680の方が良く感じ、選択性も帯域幅を[WIDE]で設定した場合はPL-680の方が良く感じました。ただ、帯域幅[NARROW]にするとあまり違いはないようです。

スピーカーからの音質に関しても、私の耳がPL-680に慣れたのか、思ったほど違いを感じられませんでした。むしろ了解度に関してはPL-680の方が上かな、と感じたほどです。

名機と言われたDE1103と比べても遜色はないという所です。

ただ現行のDE1103DSPと比較して値段が高い点が最大の難点ですね。今、Amazonで見たら、4倍近い価格差になってます。DE1103DSPも発売当初は1万円を超えていましたが、だいぶ安くなっています。ここはTECSUNが要努力の点でしょう。

また、PL-680の売りの一つである同期検波に関しても、どうも私の使い方が悪いのかその良さがよくわかりません。同期検波をオンにするとかえって聞きづらくなる状況が多いので、もう少し使い込んでみたいと思います。