昔からBCLを続けている方であれば、ご存知「World Radio TV Handbook」略して「WRTH」

その年の世界中の放送局に関するトピック、主な受信機やラジオの紹介、そして国や地域毎の放送局のスケジュール、周波数が盛り込まれた、イギリスで発行される放送受信のバイブルというか辞書のような存在です。

 

昔、インターネットの無かった時代は、海外の放送局の情報を一般人が得るというのは中々困難でした。

特に海外向け放送ではない、国内向けの放送に関しての周波数や放送スケジュールの最新情報を得るのは、事実上この本しかない時代もありました。

私自身、インドネシアやオーストラリアの国内局のスケジュール確認に使っていた記憶があります。

実際は必ずしも最新情報というわけではなく、古い情報がそのまま掲載されていることも多かったとは思いますが、それでも貴重な存在でした。

WRTHにはライバル誌とも言うべき「Passport to World Band Radio」という書籍が存在しました。

特にブルーページと呼ばれた全周波数帯のタイムテーブルの使いやすさは人気を呼び、一時はWRTHよりも人気がありましたが、残念ながら2008年を最後に廃刊となってしまいました。

その後は孤高の存在としてほぼ毎年発行されており、私も2〜3年に一度のペースで購入していて、手元にある最新版は2019年版です。

存在としては、法律を勉強する人にとっての六法全書みたいなもので、購入しても全部読むわけではなく(何しろ全部英文ですし)、めぼしい所だけをパラパラとめくり、あとは必要な時、あるいは暇な時にじっくりと調べるという使い方になります

年の中頃にWRTH Onlineよりアップデート情報も無料でダウンロードできたりで、昔と比べると中々便利になっています。

決して、読んで楽しいというものではなく、値段も5000円前後と結構な値段なのですが、一冊手元に置いておくとBCLのモチベーションも上がります。

洋書なので昔は入手するのも中々大変だったのですが、今ではAmazonやApexRadioで簡単に入手できますので、ボーナスでも入ったらポチッとしてみてはいかがですか。